最近、少し仕事が忙しくブログの更新回数が減っております。しかし先日購入したOP-BC02。
AD-2002と同等品であればオプティマバッテリーも充電可能と思い購入しましたが、AD-2002は充電電圧が高すぎてオプティマバッテリーの充電には不向きと言う情報を得ました。おそらく、オプティマバッテリーの導入で悩んでおられる方もおられると思うので自分で調べたことを紹介したいと思います。ボート用メインで書いていますがブルートップ&イエロートップ、レッドトップ(車のユーザーさんが多いのでしょうか)など細かい数字は違いますが専用充電器を使った方が安全そうという結論です。
また翻訳や解釈で間違っている点などございましたらご指摘ください。
Contents
そもそもオプティマバッテリーって?
一般的な鉛バッテリーとは違い、AGMと言う構造をとっています。
※ウィキペディアより
少ない電解液量で極板をカバーするために、陽極板と陰極板の間をガラスマットで隔て、それに電解液を浸み込ませ保持させる AGM (Absorbent Glass Mat; 吸収ガラスマット)
これにより耐久性やCCAが一般的な鉛バッテリーより向上しているとのこと。
※ウィキペディアより
CCA値は-18℃で放電させた場合端子電圧が30秒間に7.2Vまで低下する場合の放電電流(A)を表している。
ようは鉛バッテリーより長寿命でCCAが高いのでバスボートのクランキング用で使えばエンジン始動時の魚探の電圧降下がマシになったり、エレキ用として使えば長期間使えますよと言うのがメリットです。
他にもAGM構造のバッテリーは存在してますがボート用にディープサイクルで一般的に日本で購入できるのはオプティマが一番かなと思います。最近ではベンツやBMWなどの車にもAGM構造のバッテリーが採用されているようです。
充電方法は?
自分でもしっかり調べられていなかったので、オプティマバッテリーの公式ページで充電方法を確認しました。とりあえずバスボートのクランキング用としてブルートップのD31Mでの充電方法を見てみると。
Alternator:
13.65 to 15.0 volts, no amperage limit.
Battery Charger:
13.8 to 15.0 volts, 10 amps maximum, approximately for six to twelve hours.
Cyclic Applications:
14.7 volts, no current limit as long as battery temperature remains below 125°F (51.7°C). When current falls below one amp, finish with two-amp constant current for one hour for D34M and three-amp constant current for one hour for D27M and D31M.
Rapid Recharge:
Maximum voltage 15.6 volts (regulated), no current limit as long as battery temperature remains below 125°F (51.7°C). Charge until current drops below one amp.
Float Charge:
13.2 to 13.8 volts, one amp maximum current, time indefinite (at lower voltage).
Strictly adhere to all limits.
これを読み解くと
エンジンからの充電
13.65 to 15.0 ボルトで電流制限なし。
充電器からの充電
13.8~15ボルトで10アンペアまで。6~12時間で充電
Cyclic Applications(レッドトップは対象外)
ボートなどディープサイクルとして何度も放電・充電を繰り返す用途の場合なので、マリン用途の場合はこの充電が対象になるようです。
14.7ボルトで電流制限なし。バッテリーの温度は51.7度まで。充電電流が1アンペアを下回ったら、2アンペアの定電流で1時間充電して充電を完了してください。
よく某オンボード充電器でオプティマを満充電できないと言われるのはこの辺りがキモかな?と思えます。
急速充電
15.6ボルトで電流制限なし。バッテリー温度は51.7度まで。充電電流が1アンペアを下回るまで。
一応急速充電の為に15.6ボルトまでは対応しているようです。ただ、充電電流が1アンペアを切ると終了せよと言うことですね。この辺りはバッテリー充電器によって制御方法が違うのでなんとも言えないところです。
Float Charge
満充電後の充電のことだと思います。要は充電終了後も充電器を接続している場合は13.2~13.8ボルト、1アンペアまでで接続してくださいと言うことでしょう。
まとめ:
超長くなってきたので一旦切りますが、上記の条件を満たすとなるとほぼ「専用充電器くらいしかないんじゃない?」と思えます。ただ、以前と違いアメリカ市場のバッテリー充電器がかなりAGMバッテリーに対して対策しているようなので次回は実際にアメリカで使われているAGMバッテリー用充電器事情をまとめたいと思います。
とりあえず充電であれば正規代理店の大自工業株式会社様のOPC-3000(なぜか正規なのにWEBがない・・・)が間違いないのでしょうがバスボート用途だと4個もこれを買うのは大変なんでオンボードにしたいけど「どうなの?」を調べてみたいと思います。