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エレキモーター用のリチウムイオンバッテリーが気になる

 今にわかに注目されているエレクトリック・トローリング・モーター(以下 エレキ)用のリチウムイオンバッテリー。バサーの高齢化(と思っています)による体力不足を補うために格好の材料だと思うのですがいろいろと課題もありそうな感じです。

 今回はユーザー目線もそうなんですが本業が電気・電子関連でさらに貿易にも携わっているため販売業者目線でもエレキ用リチウムイオンバッテリーを考えたいと思います。

※2019年1月に中華リチウムイオンバッテリーを導入しました。

 ついに導入した中国製36Vリチウムイオンバッテリー。本当は鉛バッテリーを4個(エレキ用3個、クランキング用1個)を積んだ状態でボートの浮き...

※もっとも有名なのはLitium Prosの製品ですかね?。

エレキ用リチウムイオンバッテリーのメリット・デメリット

まず、大まかに現在一般的にエレキ用に使われている鉛バッテリーと比べた時のメリットデメリットをまとめます。

メリット:

  • 重量が大幅に軽量化できる。:例えば一般的な「ボイジャー M27MF 105Ah」が23.6kg/個なので36Vだと70.8kg。リチウムイオン電池で同程度の使用が可能とされている36V/40Ahのバッテリーだと13.6kgなので、これだけでボートの重量を53.2kg軽量化できます。
  • 充電時間が短い:これはバッテリー容量と充電器の能力によりますが鉛バッテリーと比べて格段に速くなります。
  • 鉛バッテリーのように電圧がだらだら落ちない:エレキのパワーが満充電と同レベルで継続される。その代わりに急激に電圧が落ちるデメリットにもなりえます。突然エレキが動かなくなる可能性もあります。
  • 寿命が長い:充放電サイクルでよく語られるのが鉛:300回に対して、リチウムイオン:1500-2000回。これも保存方法や使い方でかなり違いがあると思いますが寿命がかなり長いのは間違いです。

デメリット:

  • なんといっても値段が高い!!!:現状24V/60Ahクラスや、36V/40Ahクラスのリチウムイオンバッテリーで20-30万円。いくら寿命が長いと言っても価格が約20倍はきつすぎます。
  • 鉛電池に比べて危険性が高い。:

 電池と言う存在自体がエネルギーの塊なんで危険と言えば危険なんですがその中でもリチウムイオン電池はとくにエネルギー密度が高く(だから小さく高容量の電池ができる)爆発した際の危険度は非常に高いです。サムソンの携帯電話やSonyのノートPCの爆発を覚えておられる方ならどれだけよく燃えるかご存知だと思いますが、エレキ用のバッテリーとして使う場合はその何倍もの容量の爆発物と一緒の船に乗っていると思うととてつもない危険性です。アメリカでは某エリートプロのボートが丸焦げになるくらいの破壊力です。バスボートの場合はその超高容量爆発物をガソリンタンクの横に置くんですからとんでもなく危険度です。

リチウムイオン電池の現実度

 電池のプロの方に言わせるともっと細かく危険度を正確に伝えられると思うですが、私の認識で言うと「最近のリチウムイオン電池は安全回路はほぼ標準装備、さらに材料の改良(LifePo4)により非常に安全性が高くなってきた」と考えており、よほどひどい工場で生産されていたりよほど危険な使い方をしない限りは爆発の危険性は減ったと思っています。

  1. 極端な過充電や過放電を行わない
  2. とてつもない衝撃や、物体が電池に刺さるようなことを行わない

 上記2点を注意すれば現状使えるかなと思うのですが、②の衝撃による電極のショートがバスボートでの使用にはまだ若干の不安が残る感じです。①に関しては「安全性の信頼性試験を行っていなかったり、PSEの申請を行っていない充電器」なんて使わなければ基本的には大丈夫だと思っています。

 なので、レンタルボートのエレキ用と言う意味では信頼できるメーカーの充電器とLifePO4のバッテリーの組み合わせであればかなり現実的に使えるのではないかと思います。

突然の業者目線

 まあ、これだけ書いているのも訳があり中国の工場からマリン用LifePO4仕様のバッテリーが購入できるかなと思っています。超有名製品のOEM工場でもあるので信頼性は高いと思うのですが業者目線ではいろいろ問題があるんですよね。。。

 販売に関してはPSEの違反は「1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、又はこれを併科。」という罰則付きなのでちゃんと確認して販売しないと大変なことになります。また、事故が起きた場合には製造者・輸入社の責任になるので保険を入るなり対策をしないと火事で人が亡くなったり、バスボートが爆発したりしたらさすがに訴えられます。。。

 結論としてはそんなに儲かりそうにないのでビジネスではしないけど、実際試してみたいと思っているのが実情です。※関東のレンタルボート事情に詳しくないので分かりませんが24V仕様が年間100-200個くらい売れる可能性ってあるんでしょうか?

まとめ

 「超高価!でも超軽量!」バスボートが使えないリザーバーのレンタルボートフィッシングでは今後かなり期待できるアイテムです。昨今のリチウムイオン電池の世界的需要の増加により世界的に生産数が増加しておりますが価格が劇的に安くなることもなさそうなので価格は鉛バッテリーの10-20倍は確実なのが実情です。

 自分がビジネスで輸入して販売するのはいろいろハードルがあって難しそうですが、個人的にはBASSCATのスタンヘビーをかなり改善できそうなので機会があれば使ってみたいと思います。